「キルメイナム刑務所」ちょっとだけ編
(Photo: kilmainhamgaolmuseum.ie)
毎月第1水曜は、ダブリンのいろんな博物館や展示が無料になるらしい!
「キルメイナム刑務所」もそのうちのひとつ!
てことで、先週フラットメイトと行って来ました。
ちなみに前回同様、これも裏切られ観光シリーズなんで、
タイトルは「ちょっとだけ編」にしてます。
キルメイナム刑務所って?
(Photo: Wikipedia)
Kilmainham Gaol(キルメイナム刑務所)
1796年に開庁した刑務所。
当時、アイルランドで最もモダンな刑務所と言われていたとか。
上の写真は、1861年に作られたイーストウィング内観です。
アイルランド独立や、内戦の歴史と関わりのある場所で、
1924年に閉鎖されるまで、多くの囚人が収容されていました。
特に有名なのは、「イースター蜂起」関連の話。
第一次世界大戦中、イギリスからの独立に向けて、
イースター週間に起きたこの武力蜂起で、多くの犠牲者、負傷者が出ました。
そして16人の指導者が、この刑務所で処刑されます。
(Photo: maritaconlonmckenna.com)
そのとき投獄された、ジョセフ・プランケットは、
自身の処刑数時間前に、刑務所内チャペルで、グレース・ギフォードと挙式。
その後、2人はわずか10分ほどしか、共に過ごすことができなかったといいます。
(Photo: kilmainhamgaolmuseum.ie)
更に市民戦争の際、グレース・ギフォードも、この刑務所に投獄されました。
アーティストだった彼女は、独房に母子の壁画を描き、それは現代にも残っています。
後に彼女は釈放されますが、再婚せずに生涯を全うしたそうです。
また、キルメイナム刑務所は、その建築の素晴らしさから、
アーティストのミュージックビデオや、映画の撮影地としても使われています。
ツアー、チケット購入
刑務所内は、ツアーで見学可能。
ガイドは英語のみ、15分間隔で催行されていて、所用時間は1時間ほど。
当時の刑務所内の状況などの説明を交えて、
独房や要人の部屋、チャペル、グレース・ギフォードの壁画などを見られます。
チケットは、当日窓口、またはネットで買えます。
オンラインチケット購入はこちら。
2017年8月現在、大人€9、学割€5、その他はシニア、家族割などあります。
今回私たちは、無料の第1水曜に来たので、チケットなしで行きます!
いざ、刑務所見学のはずが…
到着後、入り口のおっちゃんに「第1水曜の無料入場」をお願いしようとしたら、
「ツアーは満員だから、今日はもう無理だね。」
って言われました…
14時に参加したかったんですけど、もっと早く来るべきやったみたいです。
でも、ツアー入場前にある、博物館と裁判所の辺りは入れてもらえました。
上の写真は、その裁判所です。
裁判官ごっこしたかったけど、残念ながら、中は立ち入り禁止。
ここは1820年頃に建てられて、
2016年から博物館の一部として開放されてるそうです。
更に奥に進むと、独房?拘置所?がありました。
たぶん本物ではなさそう。
投獄されてみたフラットメイトたち。
中のつい立てみたいな壁の奥はトイレでした。
独房内の向かって右側の壁に、めっちゃ何か書いてあります。
その他に、おみやげショップやカフェもありましたが、その辺は割愛。
せっかく出かけて来たのに、これだけやとなんかなーってことで、
「ダブリン城も第1水曜無料のはず!」という記憶を頼りに、その足でダブリン城へ。
てっとり早く結論を言うと、
こっちも無料入場は満員でした。
とりあえず、チケット売り場からすごすご出てきたとこで、
目に入った建物を撮っときました。
ダブリン城内にある「キャッスルホール」。
ちなみに、この時点で15時過ぎ。
やっぱりハイシーズンで観光客多いし、
無料情報を知ってる人は、もっと早い時間に来るみたいですね。
もうどこに行っても第1水曜無料の恩恵は、受けられなさそうなので、
あとは、フラットメイトおすすめのジェラートを食べて帰りました。
おいしかったから、またそのことは別のブログに書こうと思います。
またも大事なものを見逃す、裏切られ観光となりましたが、
とりあえず今回もよく歩いて、いい運動にはなりました。
長い1年の滞在、いつか改めて行き直します。
毎月水曜無料のチャンスはありますしね!
そのときは「がっつり編」を書きたいと思います!
Kilmainham Gaol(キルメイナム刑務所)
Inchicore Rd, Kilmainham, Dublin 8
http://kilmainhamgaolmuseum.ie